月別アーカイブ: 1996年7月

実に痛すぎる・・・貴方誰?

ワープロ部の「部長」日課として、戸締まり確認をする。
他の学校と違って6時までしか学校に残れないのは辛いけど・・・。
明後日は商業実務競技大会2年生は3人しか居ないので出なきゃいけない。
今日の成績:10分間。ローマ字入力600文字、かな入力780文字。
かなの方が圧倒的に早いのに、何故にこの学校はローマ字で大会に出るのだろう。
意味が分からない(TT)
実際、毎回上位を占めてる学校はかな入力採用している学校もあるのに・・・ とりあえず内心にはプラスになる(笑)
目標のために頑張ってみるとしましょう・・・
窓ガラス全面確かめて歩いている時、プール側の窓から部外者が立っている。
長い髪をポニーテイルにして無精ひげを生やして、サングラスを掛けている。

ただ、じっとしているだけに気味が悪い。
「何?あのおっさん(^^;)」
とりあえず無視してカーテンを閉める。

図書館に本を返しに行った後、いつもの通りに裏門から帰ろうとすると、
さっきのおじさんが居る。
あの時はよく見えなかったけど結構若く見える・・・
そんな事はどうでも良い。

関わりたくないので無視。
私に気付くと近付いてきて話しかけようとしてくる。
(あ~全く!むさ苦しいわ(–;))

ごまかしに軽く会釈して・・・立ち去ろうとすると右手を思いっきり捕まれる。
この男結構ガタイがある・・・。

普通の)女の人ならきっと交せない(TT)

目的はこの時間にこういう事してくるんだから状況的によく分かる。
冷静に周りを見る。

外側に門に横付けしてエンジンのかかった車が止められている。
恐らく彼の車だろう。引きづり込まれたら終わりだ・・・。

こういう状況なのに冷静でいられるのは・・・日頃の特訓 練習のおかげであろう(苦笑)
この時間帯だと殆どの人が下校していてましてや裏門人通りは全くない・・・
こうなると男よりも私の方が都合がいい。(苦笑)

軽く息を飲み込む。
一回外すと何が起るか分からない。
こんな場だ。

引きづり相手を黙らせるためにナイフの一つ二つ持っていてもおかしくない。
一旦手に入れた力を抜く。

そしたら占めたとばかりに男の人が気を抜く。
今しかチャンスはない。
私の腕を掴んでいる腕を左手で思いっきり上の方に上げるとふところに入って背負い投げ(TT)
フェンス側の方に投げつけた。

(いくら・・・喧嘩に使うなと言っても・・・身を守るためなら師匠もきっと許してくれるよね(TT))

フェンスのドアの鍵を閉めて、制服なのに構わず柵を跳び越える。
あれで投げられたら衝撃の強さでさすがに・・・柵は乗り越えられないだろう・・・
だからあえて鍵を閉めてきたのだけど・・・
とりあえず走る。

学校の周りは火葬場の他には何もないので近くに人がいるはずがない(TT)
やけになって車で突っ込んでこられたら、こっちもどうしようもない。
10分ぐらい様子を見て草むらに隠れていたけど・・・(–;)

私の姿を探すようにうろうろしてる・・・
遠くには逃げていないのだろうと彼も思っているんだろ(TT)

息を殺す・・。
目の前で足が止まる。
冷や汗が流れる・・・。

ここで捕まると逃げられない・・・。
この時ばかりは神にすがる。
お願いだから・・・立ち去って(–;)

怖くて目を開けていられなかったけど・・・人の気配が無くなったのでそっと様子を見てみる。

車に彼が乗り込んでいる・・・。どうやらあきらめがついたらしい(TT)
助かった・・・。一気に力が抜ける(^^;)

もしかしたら、次の日の新聞に載っていたかと思うと怖くなって思考回路止まる。
とりあえず・・・よかった・・・。

何も考えないで家に帰ったような気がするので
その後何があったのか良く覚えてないけど(TT)