ふと言の葉が途切れた瞬間に
手を差し伸ばして冷え切った手を
その手で暖めてくれた
心の奥でつっかえてしまっている何かを
少しずつ溶かしてくれている気がする
そのぬくもりを抱きしめて
そのぬくもりに支えられて
今こうしている私がいる
何も言わないことがあなたとの
暗黙の約束だと思っているから
そんなに心の中にある言葉を
あなたに伝えたくても堪えてしまう
そうしなきゃそうしなきゃ・・・
いつか防波堤を越えてしまいそうで
とても怖いから
きゅっと締め付けられそうで心が痛くなる
これってなんだろう。
分かっているはずなのに答えにはできない
すべては受けたぬくもりの嬉しさで
分かっているはずなのに
なぜ・・・こんなにも怖いんだろう
なぜ・・・こんなにも儚いんだろう
そのぬくもりにぬくもりを返して
素直に瞳を見つめられたらいいのに