背中

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目が合ってしまうと 
胸がはじけてしまいそうだから
いつも斜め後ろから眺めてしまう

すべてを包み込んでしまうような広い背中や
誰でもコロッとしてしまいそうなあの笑顔や
耳の奥にこだまして離れないその声や

あなたの魅力に多分に惹かれている

本当は普通に話しかけたいのだけれども
感情や気恥ずかしさや周りのことを考えると
足を踏み込むことはできない

少しでも共通なもので繋がっているだけでも
いいのにまだまだあなたは遠い

そうはじめからあなたは遠くにいたね
だからずっと背中を見つめ続けて
今もそうしている

すべての理なんてここではなければいいのに
だけど発生している事実は何も変わらない

素直に甘えられる場所にいたいのに
素直に想いを伝えられるようになりたいのに

いつからか・・・私は臆病で
いつからか・・・私は・・・

触れてはいけない人なのに

心と理性が交錯する・・・
どうか・・・このまま何事もなく通り過ぎて

何も望まないから
ずっと・・・背中だけでも眺めさせて