やわらかい気持ち

柔らかいという言葉の表現はもしかしたら合わないかも知れないけど最近良く思うことがある。

自分のことばかり主張して相手を罵る/または脅迫する人が増えてきたかのように思える。

例えば、モンスター・ペアレンツ。

ちょっとした事で親が出てきて学校を訴える。
私が学生だった頃にはまず有り得ない光景だった。

ひどいケースになると余り外見的に好かれていない男性の先生が、女子生徒の名前を呼ぶ。

女子生徒は精神的な苦痛を強いられたとして親に言いつける。
子の言葉のみを信じ、学校に出向き、先生を訴える。

事が明らかにならないまま懲戒退職させられた人もいる。

わが身、わが子の可愛さのあまり物事が見えなくなってきているのも一理あると思う。

また別の件では、クレーマーについて
どんな小さいことに関してもクレームを言う。

その状況がどうだったとかそんなことも全く考えず、不愉快だという。
業者やメーカーにとってはクレーマーは「お客様」だから必死に対応する。

すでに強弱関係がそこにある。

その強弱関係を利用した詐欺クレーマーもたくさんいる。
世の中が傾きすぎたからだと思う。

その影響で、会社によっては、クレーマーは対応しないというマニュアルができた。、

『本当困っている時』で会社に状況の説明を貰いたい時も

クレーマーとして処理されてしまうため対応されずたらい回しになる。
ひどい場合は電話を切られる。

それも間違っている・・・。

一方的な感情をぶつけ合うだけになっているので、「相思相愛」(相手を思いやるという意味で)になることはまずないような気がする。

今回の東日本大震災で、

地震の状況を説明するために、CMもカットしてニュース番組を放送したら

「気が狂いそうになる」

っということで、クレームが殺到したらしい。

2日後、その意見を配慮し放送するためのCMを募る・・・が
スポンサーは広告を自粛し、結局はACジャパンのみが放送させた。

地震に関する内容が合わないCMがいくつかあった
同じCMが流れている

それに対しても大量のクレームが発生。

他にも、ACジャパン以外のCMを流したら不謹慎だ といい
地震関連以外の番組を放送したら不謹慎だ といい
多分、スポンサーCMを流したとしても不謹慎だ と言われたはず。

だけど、クレームを入れられる環境。
被災地のライフラインが全く復旧していないのにも関わらず、
被災地に住む方に電話する人が多いため、通話制限がかかっているのにも関わらず、

TVを観ることができて
電話をかけることができる

その人がクレームを言っている。

当たり前の環境に慣れすぎて、
恩恵を受けている事に全く気付いていない。

ひとつ考えたら分かることかも知れない。
感情そのままにぶつかりにいくから
この世の中おかしくなっているのかも知れない。

一回考えにストップかけてその後から行動する事で
相手ともっと「やわらかい気持ち」で接することができると思う。

「自粛しろ」「不謹慎だ」と色々と突っかかる前に
その前にやって欲しい事は、私は相手を思いやる事だと思う。

我欲だけではやっぱり何事も上手くいかない。