いくつもの雨を通り抜けて 僕も君を話すようになったけど
まだ僕は君の事 何も知らなくて 知らなくて
だけど交わす言葉の1つ1つが ここの中にしまわれているんだ
雨入り前に風邪が突然止むように 君も儚くて消えそうだったから
だぶん触れてしまうのでさえ 躊躇ってしまっていたんだ
君の声が雨の音に綺麗にハモる時
そんあ僕の胸のうちを探られているようでドキッとする
名前も何も知らない君のネームはまだ「雨の日の君」で
本当の名前訪ねる事さえも 僕には勇気が必要だった
時は過ぎても流れている映像は ずっと同じままだったけど
君の側に居れる ほんのちょっとの時間だけで良かったんだ
雨をくぐり抜けていつも「じゃぁ」と手を振って別れるけど
明日も雨だといいと願ってしまう
だからいつも傘を忘れたフリをしてそこにいる
君も同じように考えてくれたらいいな
その雨の景色を一緒に語りたいと
しばらく雨が降らなくなって
あのアーケード街に立ち寄る理由も無くて
「雨の日の君」に逢いたいと いつもの場所に立ち寄ってみたんだ
高ぶる気持ちを押さえ込んで期待しすぎる感情を押さえ込んで
あのアーケード街を歩いていたら そこには君が居たんだ
高ぶる気持ちを押さえ込んで期待しすぎる感情を押さえ込んで
おそるおそる君に近付いたら 君は僕に気付いて振り返った
注意して聞かなければ消えるくらいにさりげない小さな声で
「お久しぶりですね」と
いつもと変わらない笑顔で 僕につぶやいた
思わず流れるような感じで君に名前を聞いていた
やっぱり君はあの日であった雨の日のような名前だった
その響きを何度も頭で繰り返した