石ころ

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振り返ればこんな人生も悪くなかったと
軒下で苦いお茶を飲みながら思い出に浸ってみるのもいい

だから今はゆるい楽な道を歩くんじゃなくて
少しきつくてもいいから急な坂道を歩いてみようかなんて

泣き言は辛い状況の人にしか吐けない特権だと
昔私に誰かが言ってた

上り続けるにはまだ大変な道のりだけれども
果ての頂上で見える景色はどんなに広いかな

そんな事を思いながら今の自分の糧にして
一歩一歩歩いてみようと思う

つまづいた時はそのすべてが私を覆う世界のような気がして
逃げ出したくなるけど

それは数あるたくさんある山の
どれかひとつに転がっているただの石ころ

生きている間にどれだけの山歩けるのかな
触れられないものだってある

その山の存在すら知らないものもある

だけど今ここにいるから
私の地図を描き広げられるように
色々なところを旅したいね

この地球
この銀河
この宇宙

果てない事柄のほんのちょっとの時間にたたずんだ
とても小さな自分だけれども

最大限の自分でありますように
最大限の自分で頑張れますように