あぁ静けさに負けそうなそんなヒトリの夜に
あの日聴いた君の掠れた声が胸に響く
負けないようにと悲しみがはみ出してしまわぬように
ほつれた心の糸までもしまいこんでみたの
強く在りたいと願いながらここまできたのに
そんなにも簡単に生まれた君の言葉が
杭のように奥に差し込まれてなかなか抜けないの
君は一人で何でも出来るんじゃない?
もうちょっと甘えないとダメだよって。
知っているよ・・・でも出来ないの。どうしたらいいの?
ふと君の肩に寄り掛かっていいのかなって
あの時少し錯覚してしまったの
たどり寄せてもいいの?
この糸をどこまで辿れば君に届く
ちゃんとしなければ振り返ってくれないだなんて
そんなことばかり思っていたから本当に踏み出したい時
あと少しで心が止まってしまうの
私の心どうしちゃったのって言葉すら出てこないの
不器用なだけ・・・そんな言葉では片付けたくないの
気付いてしまったから何度抜こうとしても抜けない
棘と引き換えに何かを知ってしまったその傷の方が深かったから